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アンコウの肝

こんにちは、喜一です。

ここ最近、河豚に関する投稿が続いていましたね。

中の人としては、欣喜雀躍なのですが、

あるお魚に「ひいきだ!」と怒られてしまいました…

あんこうさんです。

確かに、あんこうも、産卵前のこの時期と、産卵後の夏が旬の食材ですよね!

特に鍋料理では「西のふぐ、東のあんこう」と呼ばれるほどの高級魚…

あんこうさん、忘れていたわけじゃありませんよ…?

というわけで、本日はあんこう、特にあん肝の雑学、

そして喜一のこだわりについて紹介していこうと思います。

あんこうが食べられ始めたのは、江戸時代からとされています。

当時は将軍の献上品として扱われ「三鳥二魚」と呼ばれる高級珍味と呼ばれていたそうな…

(三鳥は「鶴」「雲雀(ひばり)」「鷭(ばん)」、二魚は「鯛」「あんこう」を指す)

特にあん肝は珍味の中の珍味ですよね。

濃厚でしっとりとした食感は、まさしく海のフォアグラ。

なぜ、そこまでおいしいのでしょうか。

それは、あんこうたちの我慢強さにあります。

あんこうはマグロやカツオなど他の魚と違い、

水中を泳ぐことは滅多にありません。

海底で身を潜めるのです。

そんな彼らは、ほかの魚に比べ獲物に遭遇する機会が少なく、

少量の栄養素で生きていかねばなりません。

そのため、少ない栄養を脂肪として肝臓に蓄えることで、おいしさが凝縮されるのです。

まさに「果報は寝て待て」

この諺を作った人も、実はあんこうが好きだったのかもしれませんね。(笑)

そんなあん肝は、私たちにどのような効能をもたらしてくれるのでしょうか。

ここでは3つほど紹介していこうと思います。

①骨を強くし、骨粗しょう症の予防につながる

あん肝に含まれる栄養素として何よりも豊富なのが、ビタミンDです。

一般的に、ビタミンDが豊富に含まれる食品として、

鮭や煮干しを思い浮かべる方が多いかと思います。

しかし、あん肝に含まれるビタミンDは、それらを凌駕します。

100gあたり、110μg含まれており、鮭の3倍、煮干しの約2倍の量が含まれています。

カルシウムの吸収を促進してくれるビタミンDを豊富に蓄えることで、骨密度を維持させ骨粗しょう症を防いでくれます。

②エネルギー代謝を高める

もちろん、ビタミンDだけではありません。

あん肝はビタミンB2やビオチンと呼ばれる栄養素も豊富に含まれています。

ビタミンB2はほぼすべての栄養素、ビオチンはアミノ酸や脂質の代謝を促進してくれます。

私たちがより効率的にエネルギーを体内に取り込むうえでは、欠かせない栄養源となっています。

そのため、エネルギー代謝を高め、疲労回復を早めさせてくれます。

③貧血やめまいの改善

最後に、あん肝は鉄分や銅も豊富です。

皆さんご存じの通り、鉄分は血液を構成するヘモグロビンに必要不可欠なものです。

実は銅も、鉄分と同じように、造血機能をもっています。

いくらエネルギー代謝を高めてくれるとはいっても、栄養を運搬する血液が少なくてはその効果を十二分に発揮できません。

血液が体中に行き渡ることで、初めて効果を発揮するのです。

このように、あん肝は「骨」「エネルギー吸収」「血液」という、健康に欠かせない要素の多くを補強してくれる食べ物でもあります。

美味しいうえに健康にいい、そのうえ贅沢な気分を味わえるとは、想像するだけで幸せな食べ方ができそうです。

喜一ではこのとろ〜とした食感へのこだわりを大事にしています。

通常の調理方法では、あん肝はあん肝を綺麗に掃除した後、アルミホイルで巻いて蒸します。

しかし、それだとどうもとろ~とした食感がなくなってしまうのです。

そこで、喜一こだわりの低音調理器具の登場。

冬が旬のあん肝ですが、この秘密道具を使うことで、夏でもとろ~とした食感が残り続けます。

本日はあんこうについて紹介していきました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

本日も素敵な1日をお過ごしください。


GOHAN「あん肝とは?豊富な栄養と食べ過ぎの注意点を解説」https://gohanjp.com/posts/26605