【鯒】
マゴチが多く漁獲されるのは初夏から秋にかけてで、
その時期に卵も抱えはしますが身も充実し、美味しい旬の時期となるそうです。
【効能】
コチは、たんぱく質が豊富に含まれていて、脂肪が少なくヘルシーな魚になります。
脂ののりが上品で、肉質は弾力があり、コラーゲンが豊富に含まれています。
カリウムが含まれていて、高血圧の予防に対する効果が期待できます。
EPAやDHAが豊富に含まれていて、がんや動脈硬化を防ぐ効果があるとされています。
その他、マグネシウムやビタミンB2・ビタミンB6なども含まれています。
【漢字の由来】(国字):「鯒」は、日本で作られた国字。
コチは「餌の小魚や甲殻類が近づくと捕食するために跳踊(はねあがる)
から魚へんに踊(おど-る)の旁(つくり)の「甬」をあてたという説。
訓読みが「こち」、音読みが国字なので無いようです。
【コチの頭は嫁に食わせ】
棘だらけで食べるところがないコチの頭を
食べさせて、にくい嫁をいびるという意味らしい
ところがコチの頭には姑が知らぬ身がある
姑はコチの頭だけ与えて嫁をいびったつもりでも、
実はコチは頭部にある頬肉がカサゴと同じで
一番旨い。どんなにつまらなく見えるものでも、
よく探せば捨てがたい価値があるというたとえらしい
大型のものはすべてメスであることから、
マゴチは雄性先熟の性転換をすると言われていましたが、
オスは高齢になっても大きくならないことが明らかとなり、
性転換はせず体はメスの方が大きいです。
またマゴチは「オス・メスセットで釣れる」ことが多く、
夫婦仲が良い魚です。
「コチは夫婦仲が良い」と言うことです。