◆伊勢海老(イセエビ)の特徴
イセエビ/伊勢海老/伊勢えび
イセエビは大きいものだと体長40cm程にもなり日本では最も大きなエビである。一般市場に出回る物は20~30cmのものが多。
体形は円筒形に近く、頭胸甲には沢山の棘がある。甲羅は厚みがあり非常に硬い。これがまるで具足(鎧/よろい)をまとっているように見えることから「具足海老」とも呼ばれてきた。
◆伊勢海老(イセエビ)の生態
イセエビ/伊勢海老/伊勢えび
イセエビは茨城県辺りから南の太平洋沿岸から朝鮮半島南部の沿岸、更に台湾にかけて分布し、日本海沿岸にもわずかだが背遅くが確認されている。
イセエビは泳ぐよりも岩礁の上や海底を歩くのに適した体になっていて、外洋に面した浅い海の岩礁やサンゴ礁棲みかとし、日中はその陰ら穴の中でじっとしながら外敵から身を守り、夜になると出てきて貝類や小さな甲殻類、ゴカイなどの多毛類など主に小動物を捕食している。細い方の第二触角の付け根に発音器をもち、手でつかむとグィーグィーと音を出す。
イセエビは抱卵亜目に分類されており初夏から初秋にかけてオスとメスが交尾をし、メスはその後産卵し孵化するまでの間、卵を腹に抱えて保護する。寿命は長く、10年程とみられているが、中には外敵などに襲われず30年程生きたと思われるものもいるという。
by~旬の食材百科より~