あなたが、いままでツブ貝だと思って食べていたのは、真ツブでは無く貝モドキではありませんか?
或は【オオカラフトバイ】(灯台つぶ)写真は仕入れしたばかりの、真ツブ貝(エゾボラ)です。
【エゾボラモドキ】はエゾボラに似ていることが、名前の由来のようですが、食感や味・利用法も同じように扱われます。
殻がつるつるしているのが特徴です。
エゾボラに比べ、価格が低いことから回転寿司などで利用されている事が多いようです。
◆【真ツブ(エゾボラ)】はつぶ貝ともよばれる巻貝の一種で、
殻はゴツゴツとして写真の突起物があります。
寒海性の貝で、北海道を中心に本州北部からサハリンなどで漁獲されています。
縦の長さが15cm前後とそこそこ大き目の貝で、市場では高級な貝として扱われています。
大きいものが高く、小ぶりのものは値が下がる傾向にあります。
マツブは、 磯の香りが強く、コリコリとした食感と、
磯の香りに満ちた独特の風味はサザエと並び美味しいです
①マツブの旬は夏から春先
7月下旬から3月下旬にかけての時期に漁獲されます。
なんと言っても磯の香りに満ちた独特の風味を存分に味わえる刺身が
一番美味しくいただけます。
②テトラミンに要注意
マツブは眠りツブとも呼ばれ、その唾液腺にテトラミンと言う毒を持っています。
それを食べると、酒に酔ったようなめまいや吐き気、頭痛、そして眠気を感じたりします。
刺身にするときは、包丁で身を半分に開き、「あぶら」と呼ばれる唾液腺を取り除いて
よく水洗いするようにして調理します。
食べるのは、身の部分とウロと呼ばれるお尻のほうの渦巻状の部分だけで、内臓は捨てます。
【オオカラフトバイ】(灯台つぶ)
通称「灯台つぶ」と呼ばれており、そのほとんどが加工用として利用されているようです。
加熱することで肉質が柔らかくなり、味もクセがないことから、
調理用食材として利用されています。
ウロ(内蔵)まで食べられることから、BBQの時につぶ焼きなどで食べられます。
つぶ貝はコラーゲン、ビタミンB12、亜鉛、タンパク質、脂質、カリウム、
タウリン、ベタイン…といったミネラル豊富な食材です。
低カロリー・低脂肪でミネラル豊富、栄養バランス的にも大変優れており、
タウリンやビタミンB12は疲労回復や血圧を下げる効果もあり、
ベタインは肝臓の働きを良くして代謝を上げてくれます。
中でも注目するべきは貴重な栄養素は「亜鉛」です。
<なぜ「亜鉛」が必要なのか?>
亜鉛が不足すると次のような症状が出るといわれています
・味覚障害
・肌荒れ、ニキビ
・髪がパサつく、抜け毛が増える
・口内炎
・免疫力の低下
・性機能の低下
・発育障害
・爪に縦シワができる
・気分障害(うつ)
・食欲不振
・皮膚病
・アトピー性皮膚炎
・傷が治りにくくなる
アルコールやストレスの多いあなたは、体内に蓄えた亜鉛をどんどん失うことになるのです。
様々なサプリメントより自然からの恵みを食事として摂取するのが望ましいとされています。
亜鉛は牛肉にも多く含まれていますが、毎日お肉だとカロリーがちょっと心配ですよね…。
そのほかにも牡蠣、ほや、たいらがい、毛ガニなどにも亜鉛が多く含まれていますよ。
ちなみに亜鉛にはガン予防効果(発ガン物質となる活性酸素を消去する酵素の働きを
助ける)といわれている
記憶力を司る海馬にも亜鉛が不可欠なんだとか。
最近体調がすぐれない、物忘れが激しくなった、食欲が無くなった…という方は
ツブ貝を食べてみませんか?