女将の素朴な質問
「カニば食ってもガニを食うな」?????
喜一の主人に教えてもらいました。
ガニはカニのえらのことで。
いくらカニが美味しくても、
エラまで食べてはいけないというで
毒ではありませんが、
寄生虫の恐れがあるからだそうです。
尚毛蟹の旬は冬でもあり、夏でもあります。
つまり毛蟹は一年中どこかで水揚げされているのです。
春はオホーツク海、夏は噴火(内浦)湾、
秋は釧路および根室沿岸、冬は日高沖、十勝沿岸。
岩手では12~3月が漁期となっているそうです。
オホーツク海は流氷が去る「海明け」(3月頃)から漁が始まり、
7月~8月頃まで続きます。
春先に獲れる「若ガニ」は脱皮したてで、身入りが少なく
したがってミソも少ないので、毛ガニの「通」の方は、
価格も安く、殻も柔らかく、身の甘みが最高なので「若ガニ」を好むようです。
若ガニは夏から秋にかけては身入りが良くカニミソも楽しめます。
次第に「堅(かた)がに」と呼ばれるものになるそうです。
一般的は「堅ガニ」を好む人が多く。身入りが重視され、
味は良くても「若ガニ」は敬遠されてしまい
初冬から年末には、
寒さから身を守るために毛ガニも脂乗りが良くなります。
毛蟹は、だいたい重さ400g~600g
甲羅の直径が10cm 前後のものが
美味しいとされています。
それ以上大きくなると「老ガニ 」といって味が落ちてしまいます。
毛蟹が体重500g になるのは約10年も掛かるそうで。
甲長8cm以上の雄だけの漁獲が許可されて
北海道産のメスは食べることは出来ないそうです。
毛蟹って貴重なんですね。